FX損切りラインの正しい置き方「-○pips固定」がダメな理由と逆指値の基準
「毎回-20pipsで損切り」——多くの人がやっていますが、これは相場の実情を無視した置き方です。損切りラインは建値からの距離で決めるものではありません。テクニカル根拠のある場所に逆指値を置く正しい方法を解説します。
この記事の要点
損切りは「ここを抜けたら相場の前提が崩れる」という根拠のある場所に置きます。建値(自分がエントリーした価格)から数pipsの位置には、テクニカル的な意味はありません。
この記事でわかること
- 「-○pips固定」がダメな理由
- 建値に根拠がない理由(認知バイアス)
- 逆指値を置くべき場所
- エントリー前に逆指値を決める意味
建値には「テクニカル的な根拠」がない
建値とは、あなたがたまたまエントリーボタンを押した価格にすぎません。そこから-20pipsの場所に、相場が反応する理由は何もありません。
「自分の建値が意識されている気がする」と感じることがありますが、それは認知バイアス。マーフィーの法則(トーストはジャムを塗った面から落ちる気がする、急いでいる時ほど赤信号が多い気がする)と同じで、印象に残る出来事を強く認識しているだけです。他のトレーダーにとって、あなたの建値はどうでもいい価格です。
「-○pips固定」だと何が起きるか

つまり固定pipsは、テクニカル的な節目になり得ない場所で切ることになり、「切った後に戻る」損切り貧乏を招きます。これはやってはいけない資金管理のNG②でも触れた通りです。
逆指値を置くべき「根拠のある場所」
直近の高値・安値
多くの市場参加者が意識する節目。ここを抜けると相場が一気に走りやすく、損切りの置き場所として有効です。
移動平均線(MA)
エントリー根拠にしたMAを割れたら、想定が崩れたサイン。その少し向こうに逆指値を置きます。
エントリー根拠が崩れる価格
「ここを抜けたらシナリオが崩れる」という価格。そこに逆指値を置けば、無駄な損切りも、塩漬けも防げます。
根拠のある場所に置けば、損切りに引っかかる前に反転してプラスに転じることも増えます。「切るべき時に切れる・切るべきでない時に切らされない」損切りになります。
逆指値はエントリー「前」に決める
重要なのは順番です。エントリーする前に、逆指値の位置を先に決めておくこと。そうすれば、建値から逆指値までのpips幅が確定し、ロット計算によって最大損失額を固定できます。
なお、損切りの「滑りやすさ」や約定の安定性、スプレッドの広さも結果に影響します。損切りが想定より不利に約定しないよう、低スプレッドで約定の安定した口座を選ぶことも大切です。→ 実測スプレッドランキング
よくある質問
まとめ
損切りラインは建値からの固定pipsではなく、テクニカル根拠のある場所(高値安値・MA・シナリオが崩れる価格)に置きます。エントリー前に逆指値を決め、そこからロット計算で損失額を固定するのが正しい順番です。
- 建値に根拠はない。固定pipsは損切り貧乏のもと
- 根拠ある節目に逆指値を置く
- エントリー前に逆指値→ロット計算で損失額固定
- 約定の安定した低スプレッド口座も大切